牛乳を発酵させたヨーグルトは、発酵の働きでたんぱく質やカルシウムがより吸収されやすくなった食材。
加熱の必要がなく、そのまま赤ちゃんに食べさせられる手軽さも魅力のひとつ。
今回は、そんな離乳食におけるヨーグルトについて、
など食べさせ方のよくある疑問を、離乳食・幼児食コーディネーターが解説します。
これから離乳食でヨーグルトを食べさせようと思っているママさんのご参考になれば幸いです。
ヨーグルトは何カ月から食べられる?
ヨーグルトは離乳食中期(生後7ヵ月ごろから)に食べさせます。厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド(2019 年3月改定)」にも、乳製品は生後7ヵ月ごろから50~70gを食べさせると表記があります(後述)。
乳製品はその成分(カルシウム・リン)により、腸からの鉄の吸収を阻害します。そのため、離乳食初期(生後5~6カ月ごろ)ではなく、離乳食中期(生後7ヵ月ごろから)与えましょう。
商品によっては、離乳食初期から食べさせても良いと表記されていることもあります。
いずれにせよ、乳アレルギーの恐れもあるため、はじめて乳製品を食べさせる場合は、少量(ひとさじ程度)からはじめると安心です。
1日に食べさせる量はどれくらい?
ヨーグルトを食べさせる1日の量は、赤ちゃんの成長にあわせて増やしていきます。
以下は、厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド(2019 年3月改定)」による乳製品の目安量です。
- 離乳食初期(5~6ヵ月):まだ与えない
- 離乳食中期(7~8ヵ月):大さじ3~4(50~70g)
- 離乳食後期(9~11ヵ月):大さじ5(80g)
- 離乳食完了期(12~18ヵ月):大さじ6~7(80g)
乳製品全体の1日の目安量です。ヨーグルト以外の乳製品とのバランスも考えましょう。
はじめて食べさせるときは、少量(ひとさじ程度)からはじめ、赤ちゃんの反応を観察します。
おすすめのメーカーは?ヨーグルト選びの基本
選び方のポイント
- プレーンタイプ
- 添加物が少ない
- 酸味が少なく食べやすい
赤ちゃんに食べさせるヨーグルトは、無糖のプレーンタイプを選びます。
砂糖が含まれたヨーグルトを早くから食べさせてしまうと、砂糖を多く含んだ味を好むようになり、他の味覚が育たなくなる恐れがあります。虫歯も心配です。加糖ヨーグルトは避けてください。
離乳食では、食材に含まれる自然な甘さで十分です。砂糖の入ったヨーグルトは1歳を過ぎてから与えましょう。
おすすめのヨーグルトは「小岩井」
ヨーグルトにもいろいろありますが、離乳食におすすめなのは「小岩井 生乳(なまにゅう)100%ヨーグルト」です。スーパーで売っています。
このヨーグルトは、
- 無糖
- 生乳100%
- 酸味が少ない
ため、赤ちゃんにも安心して食べさせられます。
小岩井乳業の公式サイトにも、離乳食に食べさせて大丈夫とあります(以下)。
Q.「小岩井 生乳(なまにゅう)100%ヨーグルト」、「小岩井 生乳だけで作った脂肪0(ゼロ)ヨーグルト」は、離乳食として使えますか?
A.乳アレルギーのお子さまでなければ、離乳食開始時期からご利用いただけます。
ただし、初めて与えるときには、ひとさじから始め、以降はお子さまの様子を見ながら量を加減してください。
他のメーカーのヨーグルトだと、生乳のほかに、乳製品、乳たんぱく、ゼラチン/増粘剤(加工でんぷん)などが含まれていることがありますが、小岩井のヨーグルトは生乳100%だから安心。
また、酸味も少なく、まろやかで比較的食べやすいかと思います。酸っぱくて食べられそうもなかったら、リンゴやバナナと一緒に食べさせるのがおすすめ。
【動画】赤ちゃんがヨーグルトを食べた反応
ヨーグルトをはじめて食べる赤ちゃんの動画
動画では酸っぱくて震えていましたが、苦手な様子はなく、パクパク食べてくれました。 乳アレルギーもない様子だったので安心しました。 ヨーグルトはバナナやリンゴなどのフルーツと一緒にたべさせるのもおすすめです。
まとめ
- ヨーグルトは離乳食中期(生後7ヵ月ごろから)に食べさせる
- 生後7ヵ月ごろは大さじ3~4(50~70g)程度食べさせ、徐々に増やす
- おすすめのメーカーは「小岩井 生乳(なまにゅう)100%ヨーグルト」
ヨーグルトは、食べさせやすく、他の食材との組み合わせがしやすい食材です。食べさせるときは無糖タイプを選び、加糖タイプは1歳を過ぎてからにしましょう。
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