大豆を発酵させた納豆は栄養価が高く、独特な粘りが赤ちゃんにも人気の食材。手軽に食べさせられ、冷凍向きの離乳食でもあります。
そんな納豆ですが、赤ちゃんには
などが気になるところ。
そんな離乳食で食べさせる納豆の疑問について、離乳食・幼児食コーディネーターがお答えします。
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離乳食のツナ缶、いつから食べさせる?選び方は?冷凍はできる?
ツナ缶は、いつごろから赤ちゃんに食べさせられるのか?離乳食には、どんな種類のツナ缶を選べば良いのか?油・塩抜きの方法は?など、赤ちゃんにツナ缶を食べさせるときの疑問を解決します。
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納豆の栄養価
納豆には、健康維持に欠かせない「五大栄養素(タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラル、食物繊維)」がすべて含まれています。

有機そだち 極小粒納豆の栄養分表示
肌や粘膜を守るビタミンB2、骨を丈夫にするビタミンK、鉄分が豊富なので、特に赤ちゃんにはおすすめの離乳食です。
赤ちゃんが納豆を食べられる時期
生後7ヵ月から
赤ちゃんが納豆を食べられるのは、生後7ヵ月のモグモグ期から。アレルギー予防のため、生後5〜6ヶ月のころはまだ食べさせないほうが良いでしょう。
はじめは刻んで与える
生後7ヶ月ごろ、はじめて納豆を食べさせるときはひき割り納豆をそのままか、粒状のものならひき割りのように細かく刻みます。ひき割りでも粗い粒のものがあるので、そのときはさらに刻むと良いです。
細かく刻むと食べやすく、消化もしやすくなります。赤ちゃんの便から納豆がそのまま出てきてしまった場合は、消化ができていないので細かく刻むと良いです。刻むときは、ラップを使うと便利。
小粒納豆はいつから?
粒で納豆が食べられるのは生後9ヵ月ころからのカミカミ期から。食べ方の発達にあわせて、小粒・中粒・大粒納豆にしていきます。
混ぜてから食べさせる?
大人が食べるように、納豆を混ぜると粘りが出ます。赤ちゃんによっては粘りが苦手なこともあるので、様子を見ながら食べさせるのが良いかと思います。
離乳食で与える納豆の選び方
離乳食で食べさせる納豆は、国産大豆を選ぶと安心。生後7ヵ月ごろならひき割りを選ぶと便利です。
国産大豆がおすすめ
納豆に使われる大豆は、「国産(主に北海道産)」か「外国産(主にアメリカ又はカナダ)」に分かれます。『おかめ納豆』なんかは外国産の大豆が使用されています。
赤ちゃんに安心なのは、やはり国産大豆使用の納豆ですね。
こだわり派はオーガニックを
最近は、オーガニック納豆(有機納豆)もスーパーで手に入るようになりました。オーガニックとは無農薬・無化学肥料で育てる農法のこと。
農薬や化学肥料に頼らず、土壌本来の持つ力を活かし、生態系の維持や持続可能な土壌維持にた配慮した農法です。
ただ、オーガニック大豆でも多くは外国産(アメリカ又はカナダ)なので、国産でオーガニックではないのものを選ぶか、外国産でオーガニックのものを選ぶか、が迷いどころだと思います。
モグモグ期はひき割りが便利

細かく刻むのが面倒ならひきわりがおすすめ
納豆には、「大豆の粒そのままのタイプ」のもの、「細かく刻まれているひき割りタイプ」のものがあります。
粒で納豆が食べられるのはカミカミ期(生後9ヵ月)からですので、モグモグ期(7~8ヵ月)は細かく刻む必要があります。
納豆を細かく刻む作業は大変ですし、まな板が汚れて掃除も面倒なので、はじめから細かく刻まれているひき割り納豆が便利。モグモグ期の赤ちゃんに、そのまま食べさせられます。
おすすめの納豆メーカーは?

金のつぶ国産ひきわり
選び方はそれぞれですが、私のおすすめはミツカン「金のつぶ国産ひきわり」です。
この納豆は
- 安心の国産大豆を使用
- スーパーですぐ手に入る
- ひき割りなので細かく刻まなくていい
ため、特にモグモグ期の赤ちゃんにおすすめです。
納豆の調理のポイント
刻むときはラップを使う
離乳食で与える納豆は、赤ちゃんが食べやすいように細かく刻みます。モグモグ期(7~8ヵ月)は細かく刻み、カミカミ期(9~11ヵ月)になったら粒の納豆をそのまま与えます。
納豆を刻むと包丁もまな板もネバネバになって洗うのが大変なので、そんなときはまな板にラップを敷き、そのうえで細かく刻みます。こうするとまな板が汚れず洗うのがラク。さらに、刻んだら納豆をそのままラップで包んで冷凍することもできます。
お湯でネバネバを取る
赤ちゃんにはじめて納豆を与えるときはお湯洗いするのがおすすめ。湯通しをすると、納豆特有のネバネバが取り除かれ、食べやすくなります。赤ちゃんが納豆が苦手な様子だったら、湯通しをして粘りを取ってあげてみてください。
納豆の粘りを取る!湯通しの仕方
ほとんどの赤ちゃんが納豆のネバネバを好むようですが、苦手な子もいます。私の息子は苦手でした。そんなときは、湯通しすると良いです。
湯通しをするメリット
納豆を湯通しすると、
- 粘りが取れて食べやすくなる
- 口のまわりや器のネバネバが気にならなくなる
といったメリットがあります。
湯通しの手順
- 納豆をザルや茶こしに入れる
- 受け皿を用意する
- お湯を上からかける
- 軽くお湯で洗う
湯通ししてさらにお湯洗いすると、納豆のネバネバが簡単にとれてサラサラになります。
【動画】好き?嫌い?赤ちゃんの反応
【離乳食中期】はじめて納豆を食べた赤ちゃんの反応!好き?キライ? Baby eats natto
生後7ヵ月、ついに納豆デビュー!軽く湯通ししたひき割り納豆を赤ちゃんに食べさせてみました(再生時間のリンクで直接ジャンプ)。
赤ちゃんに食べさせた納豆は、ミツカン「金のつぶ国産ひきわり」です。スーパーで3Pで150円くらいで売っています。 安心の国産大豆を使用しており、ひきわりなので細かく刻む手間が省け、赤ちゃんも食べやすいです。
納豆のフリージングのコツ
納豆はフリージング(冷凍)できます。すぐに食べないなら冷凍しましょう。
ラップに包んで冷凍
納豆は冷凍しても風味や栄養が落ちにくいので、余ったら小分けして賞味期限内にフリージングします。製氷皿に小分けすると粘りで洗うのが大変なので、ラップに包んで冷凍が便利です。
パックのまま冷凍がラク
納豆はパックのまま冷凍も可能です。パックのまま冷凍するときは、納豆の透明シートの上から筋をつけて1食分に分けます。こうすると凍ったあとも1回分を取り出しやすく便利です。
冷凍した納豆を取り出したら、湯通しすると解凍ができ、粘り気も抑えられます。
まとめ
- 納豆は生後7ヵ月以降から食べさせられる
- 生後7ヵ月ごろはひき割り納豆が便利
- おすすめの納豆は「金のつぶ国産ひきわり」
- ネバネバが気になるなら湯洗いする
- フリージングは透明シートの上から筋をつけて1食分に分けるとラク
納豆は、栄養価が高く手軽に食べられるおすすめの離乳食です。
ひき割り納豆を選べば細かく刻む必要がなく便利。生後7ヵ月を過ぎたころから、積極的に食べさせてみてくださいね。
赤ちゃんが苦手な様子だったら、湯通しして粘り気を取ると良いでしょう。
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